ほんもの寺子屋で、私が傳統工藝の授業を行いました。
今回は工藝品の紹介ではなく、以下のような話をしました。
今は、伝統工芸と書くけれども、昔は「傳」「藝」だったということ。
塚原龍雲著「」という本の内容を少し紹介しました。
本物とはどういうものか?という問いに答えてもらい、
私の著書に本物とはどういうものかを15個書いたので、それを紹介しました。
偽物だらけの世の中になったので、本物を知る人が少なくなり、偽物が普通のもの、当たり前になっていること。
固定種で無農薬・無肥料で野菜を作っている知人に、一般的なF1の種で農薬・化学肥料を使って栽培された人参と食べ比べをさせてもらった話をしました。
もうまったく別物で、同じ「人参」という名前で呼んではいけないくらい違います。
味がしないものをドレッシングでごまかして食べているんですね。
本物はドレッシングは要らない。
竹の造形美術館は、山梨県の無垢の木で建てていますが、本物の無垢の木を使えば、建物自体から良い香りがするので、お手洗いに芳香剤も消臭剤も要らないのと同じです。
伝統の物や本物を残したい、と生徒が言ったので、
なぜ伝統の物や本物が消滅しようとしているのか、本物を残すにはどうしたら良いか、を話しました。
現状は、大人は「残したい」と言いながら、消滅させる、思いとは真逆の行動や選択・お金の使い方をしています。
今の社会の根幹の話なので、「資本主義」についても話しました。
GHQにされた洗脳2つ、伝えました。
①日本よりも欧米のほうが優れている、進んでいる、かっこいい。
②古いものよりも新しいものの方が良い
実際は逆のことが多いです。この価値観が、日本の傳統文化を衰退させてきました。
ほんもの寺子屋共同代表の前田さんが、「山梨トリビア」を12年間1日も休まず、約4800日連続で投稿しています。偉業です。
これは、まず「好きになるには、知ることから」という考えが根底にあります。
私の著書「八方良しを目指して 山梨・日本を元氣に!」の副題も「すべては知ることから始まる」
大事なのは、「知ること」。
いつも「出逢わなければ、億万長者でも買えない」と言っています。
知らなければ選択することができません。だから、私達は学びの場を創り、生徒達に学んでもらっていること。
もう一つは、「価値がわかるかどうか?」
書いたように、「和のものよりも洋のもののほうが価値がある」という洗脳をされ続けてきました。
価値がある、貴重だと思わなければ、守ろうとしない、残そうとしない、繋ごうとしない。
日本の伝統・文化・工藝が、いかに価値があるか、を日本の学校では教えません。日本が消滅しようとしている1つの理由です。
寺子屋で職場体験させていただいた、江戸時代から続く7代目の松林軒さん。家族で代々続いている家業。どれほど価値があることか。
ほんもの寺子屋の価値、講師の方々の授業の価値も、わかる大人・保護者がどれだけいるか?
価値が分かれば、「移住してでも通わせたい」「通えていることが有難い」「全国に広げよう」となります。
山梨にも日本にも素晴らしいものがたくさんある、素晴らしい大人がたくさんいる。
「宝は足元に在る」
それを知ってもらう、体感してもらうための学びの場です。
傳統を守っていくためには、何を変えず、何を変えるのか?が重要。ということも話しました。
今は時代の変わり目であり、資本主義から自然・共生・循環主義へ転換する時ではないか、というこも傳えました。
最後は、仕事と志事について。
将来は、想いや志を持って「志事」ができる人になってほしい、という話をしました。
50分で色々話しましたね(笑)。
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以下、「」より、生徒達に伝えた文章。
「大工って、職業じゃなくて、生き様」
私(保坂)『昔の大工さんは、建てた家に自分の名前を書いていた。
後世住む人にも、恥ずかしくない仕事をしたという、責任や誇りを持っていた。』と伝えました。
「先人たちが、気の遠くなるほど長い年月をかけて積み上げてきた「伝統」」
「伝統というのは、僕らが自分達よりずっと大きな巨人の肩に立たせてもらいながら、自分たちの新しい景色をつくっていく営み」
「工藝は目に見える形ではなく、本質はその背景に宿る心や精神性にある」
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GHQが日本の教育を変えた
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