やったことがない人が「高い」と言う

2025-08-23 | 八方良しを目指して

昨日の記事で「お米が高い」と言う方がいる、と書きました。
今は、消費税やインボイス、自動車・ガソリンへの税金など、高負担低福祉という国の悪政(それを許しているのは、声をあげない私達)により、経済的に厳しい状況の方が増えていますので、氣持ちとしてはわかりますし、「背に腹は変えられない」という場合もあるでしょうが、何が高くて、何が安いのか?ということは考える必要があります。
お金の洗脳は最も広く根深いので、本当は体系的に書かないといけません。

今回は、経験したことがあるかないか、という点を書きます。

当店では、雛人形展・五月人形展で、吊るし雛・端午の吊るし飾りを販売しています。
作ったことが無いお客様の中には、「高い」と仰る方が時々いらっしゃいます。逆に作ったことがある方は、「安いわね。生地を集めるだけでも大変なのよ。作るのも大変で1年くらいかかったし。こんな値段じゃ可哀想。」と仰る。
私は、全国の職人さんの所を回って、実際に制作している工程を拝見していますから、当店で販売しているものが高いと思ったことはありませんし、逆に安いと思っています。
実際、掃除機を買うよりも「魔法の箒」を買ったほうが、電氣代や買い替え費用を考えれば、支出は少なく済みます。電氣代や買い替え費用も含めて、高いかどうか判断することが重要です。

お米を作る労力・時間・手間を考えれば、今までの価格は低すぎたわけで、農家さんの収入が少ないことが後継者不足を招いている原因の1つです。
日本の宝であるお米を作ってくださっている方は、国の宝ですから、収入も地位も高くしていく必要があります。
海外にばらまくお金があるなら、それを止めて米農家に所得保証をするとか、税金無し、にしたほうが良いです。

思いやりや相手の立場に立って考えることは大事ですよね。
あなたが米農家だったとして、苦労して作ったお米を5キロ2000円で買ってもらうのと4000円で買ってもらう、どちらが有難いですか?

世の中のことは本当は単純で、使いどころ・使い方を間違わなければ(今は多くの人が間違えているから、悪循環・八方塞りになっている)、
「出せば戻る」「与えれば与えられる」
という循環が起きます。これは、「八方良し」の講演でもお傳えしていますし、「ちゃぶ台の話」です。
10月4日(土) 第2回 山本光広x保坂浩輝 講演会
「地元店」で「現金」で「国内・地域の本物」を!~ちゃぶ台と八方良し~
https://fb.me/e/50vH2hLkt

多くの人が、お金を使う時に、支出額を減らすことばかり考え、収入を維持したり増やそうという考えが無い(※繰り返しますが「使う時に」ですよ)のです。安物買い=外国製のものを買うことで、日本人の仕事が無くなり、収入が減っている、という事実に氣付いていないのです。

外国のお米と買うのと、国内のお米を買うのは、お金の使い方の意味が真逆になります。


戻る