「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」 金谷武洋著

2023-06-21 | 社会評論

 昨日ご紹介した「梅干と日本刀」に
「日本語の日常用語は世界一の14万語。「大辞典」収容語数は72万語。こんなに豊富な言語数を持った民族は他にいない。日本人ほど言葉を上手に使い分ける民族は稀有」
とあります。

 41周年記念の講演会でも、原さんから日本語の素晴らしさについて、お話がありました。
私の著書「八方良しを目指して」の中で、「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」という、これまた日本人必読の教科書にしたい本を紹介しています。この本は、原さんのお話とは別の視点からも日本語の素晴らしさがたくさん書かれています。

「日本人が英語が苦手なのは、日本語が素晴らしすぎるから」
「日本語は共感。英語は自己主張と対立」
「明治維新以来、日本語が正しく教えられていない」
「学校文法は疑問に答えてくれないどころか、噓を教え問題を作っている」
「日本語はとてもしなやかで美しい言葉。外国人からみても羨ましいと思われる言葉」
「世界に平和をもたらす世界観や思想を日本語がその内部にもっている」
「(海外で)日本語が大人氣なのは、日本が、日本文化が、日本人の優しさや日本の自然が評価されているから。嬉しいことに日本は海外に、多くの若者に大変良い印象を与えている」
「日本語ほど話者と聞き手を分離せず、同じ地平に立って、同じ袋に入ろうとする言葉はない」
「子どもの時に家庭で覚えた言葉で世界の見方が変わる。言葉は私達の心を作る」
「日本語の脱英文法を大胆にすすめるべき。英語公用化などという愚かで不毛な議論はもうやめて、日本語を正しい形で世界と日本国内で教えられる方向に舵を切って欲しい。それが武器や資源などに比べていかに効果的な国家戦略であるかは言うまでもない」

 日本語も「足元の宝」ですが、その素晴らしさを公教育で子ども達に教えないのは大問題だと思います。

 そして学んでいくと、日本語だけではなく、すべての分野で欧米と日本は「真逆」であることがわかります。
根本の思想や考え方が違うのです。

 大森貝塚を発見したことで知られる米国の生物学者で、エドワード・S・モース(Edward Sylvester Morse 1838~1925)は、
『外国人は「日本人にすべてを教える氣で」日本にやってくるが、数ヶ月もいれば、残念ながら教えることは何もない、と氣づく』と言っています。彼の著書「日本その日その日」には、「誰でも皆愉快そうで、この人達よりも幸福で清潔な人達は、私は見たことがない」と書かれています。

 幸福な世界・社会を創るためには、外国から学ぶのではなく、日本の傳統・ご先祖様・先人から学び、それを世界に広めていくことが日本人の役割ではないかと思います。私達が目覚め、先人に学べば、世界を平和にする力を最も持っている、貢献できる民族ということです。


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