西野さんのブログ記事

2020-03-04 | その他(2021年6月19日以前)

 今日は、キングコング西野さんのブログ記事をご紹介します。
まったく同感で、私と同様、日本は限界まで来ているという認識です。
そして、「学び、手を取り合い、希望が持てる未来を次の世代に渡したい」、これもまったく同じ想いです。
とても大事なので、全文を共有します。

【現実から目を背けるのも、そろそろ限界だ。】

今日は、日本に住む大人の皆様へのメッセージです。
消費税増税後の2019年10月〜12月のGDPは本当に酷い数字が出ました。
政府は、「台風の影響」と説明していましたが、よくよく調べてみると、台風被害が無かった地域も同じように悪かったそうです。
くわえて厄介なのは、これらの数字が今日の「コロナショック」を受ける前に出たもので、今期は、さらに悪化すると思われます。
ザックリ言うと、「消費が地獄的に落ち込んでいるよ」です。
現在、日本は「終身雇用なんて夢物語だし、あと、年金であなたの老後を支えることも無理っす」という流れになっています。
どうやら僕らは、70歳になっても、80歳になっても働かなければなりません。
80歳から始められる仕事を、今、パッと思いつきますか?
ちなみに今は、中高年を対象とした希望退職の流れが加速していて、「45歳リストラ時代」と言われています。
「そこから先は、まぁ、各々頑張って」という時代です。
諸外国の平均所得が増える中、日本人の所得は、かれこれ30年近く増えていません。
一度、海外に行ってみてください。
物価の高さに驚かれると思います。
日本人の所得は、この30年間で増えていませんが、消費税は、この30年間で10%ほど上がっています。
消費税というものは、お金持ちであろうが、そうじゃない人であろうが、同じだけ納めなければいけない税金です。
つまり、お金持ちじゃない人は、年々苦しい思いを強いられています。
日本には「中流階級」と呼ばれる人達がたくさんいますが、これは、国が会社を支え、会社が社員を支えることで成り立っています。
ところが、国も、会社も、「これ以上支えることは無理だ」と言い始めたので、ここからは「中流階級」は消え、貧富の差が大きくなっていくことでしょう。
一人一人が思考し、自分の足で歩き、自分で仕事を作り、稼いでいかなくちゃいけない時代です。
そんな時代に入ったのに、学校教育は何も変わりません。
相変わらず、学校の先生は、お金のことを教えてくれません。
お金の稼ぎ方を、生き延び方を教えてくれません。
おかげで今日も、多くの人が、お金を稼ぐ行為を「汚いこと」のように扱ってしまいます。
税金をたくさん納めてくれて、自分達の生活を豊かにしてくれている人のことを叩いてしまいます。
結果、「日本に税金を納めるのはバカらしいよね」という空気を作りあげ、自分達の首を絞めています。
クラウドファンディングの実態も知らず、憶測で否定し、
オンラインサロンの実態も知らず、憶測で否定し、
旧来のやり方こそ正義で、
マーケティングの勉強などは一切せず、
自分達の選択肢を自分達の手で殺す有り様。
「学ぶ人」と「学ばない人」の貧富の差はひらく一方。
「学ばない人」が他人を妬む時間は増える一方。
日本人が現実から目を背けられるのも、いいかげん限界がきているのですが、ちなみに、まだ東出君の不倫に時間を使いますか?
あなたの人生と何の関係もない鈴木杏樹さんの不倫に時間と感情を割きますか?
次の生け贄(有名人)を探し、叩き、謝罪させ、
また次の生け贄を探し、叩き、謝罪させる。
そこに時間を費やし続け、
どんどん世界から遅れをとり、
どんどん時代から取り残され、
どんどん貧しくなり、
環境に対する文句だけを垂れ流し続け、しかし己が学ぶことは決してしない。
政治家に文句を投げ続け、しかし選挙には行かない。
その背中を子供に見せた挙げ句、「勉強しなさい」と、どの口が言ってんだ。
お前は最近、いつ勉強した?
お前は最近、いつ立ち上がった?
この国はとっくに悲鳴を上げてるぞ。
子供達が暮らす未来は、とっくに悲鳴を上げてるぞ。
それでも、まだ、この世界を誰かのせいにし続けるか?
汚い言葉を使ってすみません。
たぶん、日本には、もうそれほど時間が残らせていないので、キチンと現状を受け止めて、学び、手を取り合い、希望が持てる未来を次の世代に渡したいです。
どうか、宜しくお願い致します。

西野亮廣(キングコング)』

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