低賃金の国・人々に支えられている

2019-04-13 | 八方良しを目指して

 藤原さんのお話で最も印象に残ったのは、上記題名の言葉です。
本来は、比較的に豊かな人が貧しい人を助けるのが普通だと思いますが、実際は逆ということです。
 低価格で物を買えるのは、賃金の安い国で物を生産してもらっているからです。貨幣価値の違いもありますが、ある意味「搾取」と言えます。
 日本は、平成の30年で洋服の自給率が驚くほど低くなりました。自国で作れたのに、自分達で作るのをやめて賃金の安い国の人に作らせています。その国の賃金が上がると、別の国で。人を人と思わない人を使い捨てていく経営です。世間では名経営者ともてはやされている人がやったことで、その方は大金持ちになり、その会社は全国にチェーン展開して、皆が「安い安い」と大量に買って本物ではないものを着ています。そうなると皆が低価格を基準にするので、日本製のモノは適正価格で販売できなくなり、日本で物造りをしている人の賃金や給料が下がります。日本の技術は流出し、腕利きの職人も激減し、失業や廃業が増えました。
 これって、良いことなのでしょうか?
名経営者ではなく、自分さえよければ良い、という人にしか見えません。
日本にとって、普通は「裏切り者」と言われる経営手法だと思いますが、そういう経営を応援=そういう品物を購入、している人が多いのです。

戻る