世界最高の修復技術

2019-03-05 | 八方良しを目指して

 テレビ東京の番組「2代目和風総本家」で、イタリア・フィレンチェの名門職人学校(古い文化財などの修復を学ぶ)の先生と生徒だちが、日本へ来ることを熱望して来日。イタリアの紙修復の権威である先生は、「日本製の道具を使った時には涙が出るくらい感動した」といいます。日本の修復技術は世界中で高い評価を受けています。
 
 彼らは最も行きたかった修復工房を訪ねました。
 先生は、京都の修復師の志事を見て、「魔法ね。魔法のよう」「本当に素晴らしいとしか言いようがないです。紙の扱い方から手先の動きまで、私たちにはできない技術なので、とても感動しました」「凄い技術でした」
生徒の一人は、「皆さんの技術は我々イタリアの修復師にとってすごく重要なものになっていくと思います」
と口を揃え、予定を変更して修復工房に9時間も滞在し、先生は「本当に魔法の世界に来た感じです。学生たちも私もユニークな素晴らしい経験を得ることができました。ありがとうございました」と述べました。
 ただ、これは和紙だからこそできる修復で、洋紙ではこうはいかないのです。和紙って本当に凄い!のです。

 次に、東福寺1405年国宝の三門、普段は非公開の内部にある約600年前の19体の仏像を見て、「なんて素晴らしい。驚いたわ。イタリアにもこんな場所があったらいいのに」と言っていました。
 
 そして、修復道具屋さんで先生は竹のへらに夢中になり、「竹よ!これ全部私が買ってもいいのかしら。これもいいわね!もう最高よ。これを買わずにイタリアに帰れない」。また、噴霧器を見て「こんな繊細な道具はヨーロッパには無い」「完璧な道具だということは分かっていた」と言うように、ムラの無いきめ細かな霧がでます。
修復道具に関して、「一度、日本の道具を知ってしまうと、それ無しでは仕事ができないというくらいの力を持っています。私たちの仕事をすごく助けてくれる」
 私がいつも言っているように、「真の本物とそうでない物の差は圧倒的」ですが、その差を理解している人は少ないです。途中経過からスピード・結果まで、すべてがまったく違ってきます。圧倒的に違うからこそ、私は「真の本物を使おう」と提案し続けているのです。

 そして、日本滞在中に複数の職人と接した先生は、
「立派な職人でも、どれだけ偉い専門家の人でも偉ぶらないで親切に人に接すること。日本人からはとても大事な事を学びました」と感想を述べていました。
 
 私の著書に、「日本が世界に憧れた時代は終わり、日本が世界の憧れになる」と書いていますが、もうそうなっていますね。


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