「捨てないパン屋」その14 強烈に問題なこと

2019-03-11 | 八方良しを目指して

 田村陽至さんの名著「捨てないパン屋」から。
『日本にとってもっとも、強烈に問題なのは、みんなが「これ大丈夫かな?」と思っていることを、自らの力で変えられないことです。自分たちで自分たちの社会をコントロールできていないということです。これはとても恐いことです』

 これもその通り!で、本当に強烈な問題です。
 日本は国際金融資本や多国籍企業に牛耳られ、政官財・教育機関・マスメディア、重要なところはすべて押さえられています。がんじがらめになっている根本原因です。今までは、国際金融資本や多国籍企業の思惑通りのお金の使い方や行動する人が多かったため、地域は疲弊して自営業者は減り続け、格差社会となり、貧困率が高くなってきました。
 しかし、3.11を境に、その構造や嘘に氣付く人が増えてきました。
「何をやっても変わらない」とも思いこまされてきました。
でも、それも嘘です。
何をやっても変わらないと思い、何もしないから変わらない」のです。
私たち=「あなた」が、生き方、考え方、お金の使い方を変えていけば、必ず社会は変わっていきます。
その証拠はそこらじゅうに転がっています。
3.11から8年が経ち、平成が終わろうとしています。
もうそろそろ、本氣を出しませんか?

 田村さんの本に
『ここまで書いてきたように、変える手法は出揃っています。あとは変える勇氣だけなのです』と書いてあります。「捨てないパン屋」を拝読して、私もさらなる勇氣をいただきました。感謝です。

 昨年講演でご一緒したタルマーリー・渡邉格さんの『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』、クルミドコーヒー・影山知明さんの『ゆっくり、いそげ』、私の『「八方良し」を目指して』も読んでみてください。

 有名なお三方とお前は一緒にするな、と言われると思いますが、
4人に共通していることは、

自らの信じる道を歩んでいます。
レールの上に乗っからず、転ぶこともありますが、楽しい道のりです。
誰にも強制されず、組織に縛られない、自由で自らの心に嘘をつかない生き方です。
日々、実践をしています。

レトロ・イノベーション、古くて新しい生き方、人生、だと思います。

 世の中を変えるのに手っ取り早いのは、お金の使い方を変えること、仕事を志事に変えること、です。

 14回にわたって、田村陽至さんの「捨てないパン屋」から文章を紹介させていただきました。許可をくださった田村さん、お付き合いいただいた皆様、本当に有難うございました。とにかく素晴らしい本です。ぜひ多くの方々に読んでいただければと思っています。


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