「捨てないパン屋」その11 レトロ・イノベーション=昔へ進もう

2019-03-08 | 八方良しを目指して

 田村陽至さんの名著「捨てないパン屋」から。
『みんなが100年前の暮らしをすれば、たいがいの環境問題は解決します』
『だからレトロ・イノベーション(古いやり方で革新する)なのです。古い方法で戻るのではなく、前へ進んでしまえばいい。実際にできるのです。食べ物も、道具も、生活も、昔ながらのやり方のほうが質は上がります。何百年、ひょっとしたら何千年もの間、試行錯誤してきた技術だからです。技術を人の手に取り戻し、古い方法で新しい時代をつくる』

 この文章はもう鳥肌ものでした。私が約10年前から言い続けてきた「昔へ進もう」とまったく同じことを、全然接点がない広島県のパン屋さんが本に書いて2018年11月に出版された!のです。まさに”同志”。田村さんと抱き合いたいくらい(笑)、です。とても嬉しくなり、「絶対、会いに行かないと!」と思ったのであります。

昔ながらのやり方のほうが質は上がります
 そのとおりで、豊かになったのは「量」だけで、「質」は下がってしまいました。今のほうが昔より精神的にも物質的にも劣化しています。
 質が下がったのは、大企業が利益を最大化するために偽物を大量生産し、巨額の広告宣伝で洗脳し購買を操ってきたからです。「低価格は良いことだ」という洗脳や労働者の賃金を低くする政策、低所得者いじめの政策(消費税増税など)もあり、買い手も低価格を求めたり、求めざるを得ないような状況を意図的に作り出してきたのです。
 実際は、低価格品ほど高くつくものはありません。低価格品を買えば買うほど、仕事がなくなったり、給料が下がるのですから。
 また昔に進めば、環境問題だけではなく、病氣になる人も激減するでしょう。


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