「捨てないパン屋」その3 昔に進もう

2019-02-24 | 八方良しを目指して

 田村陽至さんの名著「捨てないパン屋」から。
 「着物を着て、下駄を履いて米を食べているのが日本人にとって性にあっていたし、日本の自然風土に合っていました。しかし、歴史の荒波の中で、西洋のいろんなものを受け入れざるを得ませんでした。暑い中でスーツを着て、水虫になりながら革靴を履かなければならなくなりました」

 そうですよね。私は20代の頃から「日本は取り入れるべきでないものを取り入れ、守るべきものを捨ててきた」と思っていました。
 日本は世界最高の理想的な国だった江戸時代から、幕末以降無理やり欧米化されてきたわけですが、欧米化は日本には合わないし、日本のほうが優れている点が多かったことがわかってきたので、「昔に進む」「自然に還る」ことが幸福への道だと思います。
 夏にわざわざ暑い恰好をして、エアコンをガンガンかける。どう考えても頭が良くないですね?昔の人のほうが賢くて自然です。

 私は、暑い時にスーツを着ることも靴を履くことも葬儀の時以外はありません。和紙や麻・綿の服に下駄を履いているので、涼しくて快適です。うちの店でご提案している下駄は、大人氣のロングセラー。ヨガの先生や整体師の方々にも大絶賛をいただいています。値段も3000円台ですから、なんでこんなに安くて良い物があるのに皆履かないのだろう?と思うくらいです。
 靴は人が靴に足を合わせなければいけない感じですが、下駄はその人の足の形に鼻緒がなりますから、とても履きやすくて脱ぎ履きも楽。当然ですが蒸れることもありません。

田村さんから許可をいただき、連載しています。


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