買物には投票以上の力がある

2019-12-07 | 八方良しを目指して

 11月16日の講演を企画してくださった錦織さんは、「選挙で1票入れるよりも、買物の1票の方が遥かに社会を変える力があると思っています」と仰っています。だからこそ、私を呼んでくださったと思います。
私も国際政治を専攻してから長年政治や社会のことを学び続けた結果、同じ考えに至り、日本を元氣にするために政治家を目指すのではなく、今の活動を続けています(もちろん政治も大事です)。

 世の中、良くも悪くもお金で動いていますから、「どこで買うか、何を買うか」がとても重要ですが、大阪講演でいただいたアンケートにもあったように、それの重要性に氣付いていない方が多いと思います。
 「どこで買うか」というのは、ネットか店舗か。
店舗なら、外資か、全国チェーンか、地元資本か、個人商店か。
外資で買えば、お金は国外に流出、全国チェーンで買えば、地域外に流出、地元資本、個人商店なら地元に落ちます。
 「何を買うか」は、外国製か日本製か。大量生産品か手造り品か。環境に悪影響があるのものか、良いものか。安全なものか、危険性があるものか。本物か偽物か。
外国製を買えば、お金は海外に流出、日本人の仕事は減り、日本の物造りは衰退します。
100円ショップや〇ニクロ・〇トリなどが日本の物造りを破壊してきたのは明白です。
あらゆる分野で廃業や後継者不足が起きている理由も、ネットで買ったり、外資で飲食したり、外国製のものを買う人が多いからで、日本製を買えば、お金は国内で循環、日本の物造りは維持・継承されます。とても単純な話です。

 残念ながら今はネットや100円ショップで、外国製の、大量生産の、環境に悪影響がある物、安全性に疑問がある物を買う人が多くなり、地方や日本が衰退し、病氣になる人が増え、環境が破壊され、職人は減り、後継者不在、経済的に苦しむ人が増えています。自分で自分の首を絞めるような買物をしているのです。

 卵が先か鶏が先か、ということもありますが、このお金の使い方を変えることが投票以上に重要です。
 投票は、政策を立案・実行するのは他人。間接的です。
買物は、毎日のように誰もが=あなたがすることですから、すぐに実践できるし、効果が大きいのです。
 「日本や地域を元氣にしよう」「地域活性化」と言っている人が、頻繁にアマゾンや100円ショップで買物をしていたら、「言っていることとやっていることが違うじゃん」ということです。

 買物には、投票以上に社会を動かす大きな力があります。


 


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