ほんもの寺子屋は、体験・体感や手仕事を大事に、という方針で運営しています。
先日、5年目にして初めて竹細工の授業を行いました。今までもやりたかったのですが、先生がいないとできませんので。
今回、ご指導いただいたのは、父が生前やっていた竹の教室の生徒さんで、今は竹の教室の先生をなさっている方です。父の生徒さんに、寺子屋の生徒が教えていただくというのも感慨深いです。父も天国で喜んでいるかと。
父の凄さは竹をやっている人ほどわかるので、最初にそのお話もしてくださいました。
父の作品は、造形美術品。父が「俺のは竹細工ではない」と言っていたことは、美術館の解説ツアーでお伝えしています。
私も20年位前だったと思いますが、一度だけ父の指導で体験したことがあり、今回は私も体験させてもらい、2回目の体験となりました。
まず、材料。最近は良い材料が手に入りにくくなっています(理由も竹の解説ツアーで話しています)が、昔、父が取り寄せた材料を使いましたから良い材料です。
本当はひごを作るところからやると良いのですが、ひご作りはとても大変(これもツアーで説明しています)なので、先生がひごを作ってきてくださり、編むところから教えていただきました。
一番簡単な「六目編み波縁籠」を作ったのですが、これが難しく大人でも苦戦(笑)。
改めて、先人の智慧・工夫・技術はすごいな、と思います。
お昼休みの時間には、美術館ウッドデッキのブランコで遊ぶ(笑)。子どもにはやはり都市よりも自然が似合います=「自然に還ろう」。
最後は全員で作ったものを持って記念撮影しました。
生徒も
「初めて竹細工をやりましたが、こんなにしなやかに曲がることにびっくりしたし、楽しかった」
など、皆、楽しかったようです。
一応、私が作ったものの写真を載せておきますが、ご指導がなければ絶対できません。
昔は竹は色々なものに活用され、大切にされていたこともお話いただきました。
プラスティックやコンクリートが無い時代に、日本人は竹を上手に使い、超エコな生活をしていました。子ども達もゲーム・ユーチューブではなく、竹とんぼ、竹馬、凧、水鉄砲などを自分で作り遊んでいた=今よりも進んでいた=「昔に進もう」なのです。
氣がつけば、下記のとおり、保坂紀夫・竹の造形美術館の今年予約可能な日、残り8日間のみとなりました。
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1日限定の両親の追悼特別企画が4日後の9月18日にあります。
まだ少し申し込みできますので、参加ご希望の方は、メッセージがお電話ください。
竹の灯りの中で聴く音楽会、他では体験できません。
「工芸品解説体験ツアー+昼食+竹の美術作品の解説ツアー+保坂紀夫生前の映像+ハープ・ソプラノ・篠笛の音楽会」
https://fb.me/e/iwQvUxubA
今日、来館されたお客様は、昔まだ解説ツアーをしていなかった頃(約10年位前)に来館し、展示(作品)をご覧になった経験がある方で、「解説を聴くと全然違いますね。これは解説必要です。前回は(解説無しだったので)よくわかっていませんでした」と仰っていました。
