後遺症はコロナ感染によるものよりワクチンによるものの方がはるかに大きなものになる

2021-11-02 | 社会評論

 今夜は本間真二郎医師の記事です。

新型コロナウイルス感染症は子どもでは極めて軽症です」
https://www.facebook.com/shinjiro.homma/posts/3135602843431380

前回の記事で、新型コロナは子どもではまったく問題にならない程の感染症であるためワクチン接種は必要ないと解説しました。

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)有識者会議のホームページに子ども入院例のまとめが報告されていますので、今回の記事はこれを紹介します。
通常どの感染症でも、入院になるのは患者全体のごく一部であり、症状の重い重症な場合に入院になります。ですから、入院患者のデータは、その感染症の最も重症な場合のまとめになります。
報告からは、子どもでは、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザとは「比較すらできない程の軽症な感染症」であることがわかります(さらに普通に見られる他の感染症と比べても同様です)。
では、この報告の簡単なまとめを示します。
この報告は、COVID-19関連の日本最大の登録データベースであるCOVID-19 Registry Japanの2020年1月~2021年2月のデータに基づきます。
登録された18歳未満の患者は36,460人で、そのうちの入院患者1,038名を解析しています。主な結果は以下になります。
・症状のない患者が308名(29.7%)、症状があったのは730名(70.3%)
・38℃以上の発熱あり 入院した子の7.2%(症状がある子の10.3%)
・咳あり 26.1%(37.1%)
・鼻汁あり 20.7%(29.5%)
・味覚異常 9.1%(13.0%)ほとんどが13歳以上
・嗅覚異常あり 7.9%(11.2%)ほとんどが13歳以上
・酸素を投与したもの 1.5%(2.1%)
・重傷者・死亡者 なし
この結果を他の主な小児の呼吸器感染症であるインフルエンザと比較してみます。
まずはインフルエンザですが、日本では毎年約1000万〜2000万人もの患者が発生し、このうちの約1%(10〜20万人)が入院します。
ここでは、2012年から2016年の間の1600万人以上ものインフルエンザ患者を解析した論文がありますので紹介します。
総数16,636,913人のインフルエンザ患者のうち、0-18歳の子どもは9,383,504人で、このうち入院となった76,335人を解析しています。
論文の表からインフルエンザによる入院例での主な重篤な合併症の頻度を計算すると以下になります。
肺炎 27.5%
熱性けいれん 3.4%
呼吸困難 2.8%
脳炎脳症 0.15%
この論文では重篤な合併症しか解説していませんが、一般にインフルエンザの入院例の場合、38度以上の発熱はほぼ全員(95%以上)に認められます。
また、脳炎脳症はインフルエンザの最も重症な合併症で、ほとんどが小児に発生します。日本では年間50〜400例ほどが発症し、このうち10〜30%が死亡し、同じく10〜30%に脳障害などの永続的で重大な後遺症が発生します。
一方のコロナでは、現在までに19歳以下の死亡は累積で1名(基礎疾患あり)、重傷者も数名程度になります。
今回のまとめで無症状の人が約3割、症状を認める子どもでの発熱がたったの1割、咳や鼻水が約3割というのは、他の感染症ならば入院の適応にすらならないものがほとんどであったと言っていいでしょう。
入院になったのは、病気として必要があったためではなく、社会的な理由(指定感染症であったため単に隔離するため、保護者の希望、コロナが怖く心配なためなど)によるものも大きいと考えられます。
いずれにしても、本来は重症なはずの入院例ですらこのように軽症ですので、新型コロナウイルスは、子どもでは極めて軽症である感染症と言っていいと思います。
にもかかわらず、子どもたちは感染対策を徹底するように指導され続けています。
マスクの着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンス、あらゆる活動の制限・・・
これらは、子どもたちの安全を守るためのものでは決してありません。
ましてや、すでに多くの副作用の報告があり、今後、長期的にも何が起こるかわからないまったくの未知のワクチンを打たせる必要はありません(前回の記事も参照してください)。
子どもは大人を信用しているのであり、自ら対策を止めることはありません。たとえ疑問思っても大人の言うことに従うしかありません。
友達と触れ合えない、好きなところに行けない、好きな活動ができない・・・
自由に活動できないことが子供達の成長(肉体、精神、情緒、行動などのあらゆる面)にどれだけの影響を与えているでしょうか?
子どもたちを犠牲にして成り立つ社会とはどのような社会でしょうか?
何よりも、子どもたちにとって何が大切なのかを優先する社会であって欲しいと思います。
ワクチンに関しては私の本もご参照ください。
これまでに書いてきたコロナウイルス関連の記事は以下にまとめています。
以下は補足の解説です。
インフルエンザウイルス以外に子どもに重症な呼吸器感染症を起こすウイルスには、RSウイルス、ヒトメタニューロウイルス、アデノウイルスなどもあります。
今年は大発生して問題となったRSウイルス感染症の報告数は、年間10万例ほどですが、これは全体のごく一部で、実際の患者はその数倍から数十倍になると推定されます。
インフルエンザ程の発熱は認めませんが、呼吸困難の頻度が高く、入院患者の数%〜30%に酸素が投与され、人工呼吸器が必要となることもあります。
年間数十人が死亡し、致命率は1歳未満の児ではインフルエンザ以上になります。特に低出生体重児、先天性の心臓病をもつ子どもでの死亡率は30%にもなるという報告もあります。
ヒトメタニューロウイルスもRSウイルスより少し頻度は低いですがほとんど同じ症状を起こします。
アデノウイルスはたくさんの病気の原因となりますが、小児での代表的な呼吸器感染症である咽頭結膜熱(プール熱)では、38度〜40度の高熱が4日〜7日以上とインフルエンザ以上に出ることも珍しくありません。
また、報告では年長児での味覚障害や臭覚障害を後遺症として強調していいますが、症状が続く期間などはまったく触れていません。これらは多くの感染症でも見られますので、コロナ特有のものではありませんし、一般に症状は長くは続きません。
ましてやインフルエンザ脳炎脳症などで見られるような永続的な神経障害と同じように扱うものではないでしょう。
後遺症は最終的には、コロナ感染によるものよりもワクチンによるものの方がはるかに大きなものになると私は考えています。」






戻る