家族農業は、一番幸せを感じる生き方

2026-06-25 | 八方良しを目指して

飯能市の小島農園・FB友達の小島直子様の記事をご紹介します。

家族農業は、一番幸せを感じる生き方だと思う。
(アドラー心理学の観点で考えた場合)
アドラー心理学で一番幸せを感じることが「他者の役に立っている」ことだと言われています。
家族農業を14年続けて実感しているのですが、家族農業では「家族の役に立つ」と感じる機会がたくさんあります。3歳くらいの幼いころから「一番の幸せを感じられる社会」、それが家族農業だと思います。
今年の5月、夫が腰を痛めて重いものを持てなくなりました。そこで中学2年生の次男が、小麦の袋詰めを例年よりたくさん手伝ってくれました。「できればやりたくないんだけど、やるっきゃない」という状況でした。とても困っているときに手伝ったてくれてとてもありがたかった。いつも以上にありがたさを感じました。それは、本人もずっしりと受け止めたと思います。
我が家のような少量多品種栽培の家族農業では、3歳の子どもでもできることがいっぱいあります。(3歳の子どもの手伝いたい気持ちの大きさにはびっくりします)
例えば、
万願寺唐辛子を150gずつ袋詰めして、シールすること
山東菜を収穫すること
大豆の中から、悪い大豆を取り除くこと
防虫ネットを張るときに、反対側にいてロープを移動すること
いてくれるだけで、手伝いの時間は30分に3分くらいありがたいことがあります。3歳の頃から、「手伝ってくれてありがとう。助かったよ。」って言葉を聞き続けた子どもはどんな大人になるんだろう。
9歳くらいから変わってきたのが、親の様子を見て、「大変そうだから手伝う」という気持ちが芽生えること。本当は他の遊びをしたいけど、それを我慢して助ける。家族農業なら、親が大変だという状況が見えるから手伝えるんです。次男は特に私の気配を察するのが上手で、疲れているときとかすごく気遣ってくれます。大切な人を、よく観察して、助けるというのを日々続けていたら、どんなに心が成長するんだろうと思います。
日本ですべてのこどもが学校に通うようになったのは120年くらいだそうです。それまでは、職人の子どもや百姓の子どもは、親の仕事を手伝いながら、小さな社会の中で生きて必要なことを学んでいたと思います。小さな子どもも、家業をまわすには大切な存在で、我が家のように「仕事を一緒にする仲間」として扱われていたのではないかと思います。それは、「一番の幸せを感じられる社会」だったと思います。
我が子たちは、小学校に上がる前に家族農業をしながら育ちました。学校に行ってみたものの「行きたくない」とか、お腹が痛くなる、頭が痛くなるという身体症状も出て、学校に行けなくなりました。学校はいいこともいっぱいあると思います。ただ「一番の幸せを感じられる社会」と比較してみると、「他者の役に立つ場所」という役割が少ないと思います。どちらかというと、他者と比較され、一部の人以外は、自分のできないところが目立ってしまう場所なのだと思います。
小学4年生くらいで義務教育が終わればまだいいのですが、今はたくさんの人が高校まで12年、または大学まで含めて16年まど、学校という制度の中で生きることになります。
アドラー心理学の幸せの観点で考えると、学校教育の期間が長すぎるように思います。もっともっと、身近な人と一緒に過ごして、相手のために尽くす時間が多いほうが、幸せな人間が増えるのかもしれないと思いました。
こどもが生まれたころから家族農業を続けたおかげで、幸せの一つの在り方が見えたと思います。丈ちゃんお薦めの「スピノザ」が、実践して自分が変容していくことで辿り着ける境地があると書いていました。今、私が幸せだと感じている気持ちを、書き留めておきたいと思いました。
家族農業を体験していない方には伝わらないことも多いかもしれませんが、家族農業最高です!こどもたちが大人になる大切な14年間に農業で家族の絆、思いやりを深めることができてよかった。まだまだ、この幸せな道を究めたい。
これからこどもが生まれる方、人生の幸せを探求したい方、ぜひお試しあれ。
家族農業を10年以上続けるには、農業技術以外にも、資金、経営手腕、コミュニケーション能力、営業力、さまざまな能力が必要となります。そして毎日一緒にいるからこそ、パートナーとのケンカも深刻になり、それを乗り越える忍耐力や話し合いも必須です。頑張りましょう。
蛇足。
家族農業では、こどもたちの特性もとても伸ばすことができます。小島農園では、なんでもかんでも作って販売まで手掛けているので、それぞれの得意が活かせます。
長男は体力があり、機械操作も上手で、小学5年生の頃からコンバインを操作し、大人なみの仕事をしています。次男は、周りを察して動くことができ、要領を掴むのも早いです。特技の撮影も広報に役立っています。長女は、じっくりと取り組みことができて、1時間でも2時間でも集中することができます。青唐辛子栽培で、本領発揮しています。こどもたちは、他にもいろんないいところがあって、作業によって、今日は長男、今日は次男、今日は長女と声をかけて手伝ってもらっています。
家族以外からの社会から、割と離れて暮らしている小島家ですが、実はそのおかげで幸せが多いんです。「大草原の小さな家」シリーズに励まされます。家族という小さな社会の中でも、学ぶことはいっぱいある。大切な人と密度の濃い暮らしをするからこそ、醸し出せる思いやり、労わり、頑張り、感謝などなどがあると思います。」

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