まず「知る」こと

2019-08-20 | 八方良しを目指して

 今日は、私の本に寄稿文を書いてくださった整体師の西田先生の記事をご紹介します。私と専門分野は違えど、「自然に回帰することが幸福や平和をもたらす」という同じ方向で、同じ志を持って発信や活動をしていることは間違いないと思います。

まず「知る」こと

 
10年以上にわたり、整体の現場で、心身の不調で悩み苦しむ人たちと向き合って参りました。その数は、1万名を超えます。その結果として、ほとんどの人に共通する根本原因があると感じています。それは、
 
「知らない」
 
ということです。最も身近にある自分の命、身体、心。そして、私たちが身をおくこの社会。多くの人が、これらについてあまりに無知であり、無関心である。あるいは、とても難しいもの、専門家に任せるべきものと考えている。それがゆえに、悩み、苦しむ人がどんどん増えているように思います。
 
現在、日本の国民医療費は年間42兆円です。一人あたりで申せば、50年前の約100倍だそうです。厚生労働省が公開しているにも関わらず、この事実さえ知らない人がほとんどです。同じ業界にいる者たちでさえ、知らない人が多いことには驚かされるばかりです。それだけ莫大なお金をかけても、病人や寝たきりの老人が増え続けるのはなぜか。少し考えてみればわかることがたくさんあります。
 
医療が人助けのために存在するという考えは、現代社会においては、あまりにナイーブです。もちろん、そのような一面があることは事実ですが、現代医療の最大の存在意義は、国民からお金を吸い上げることです。医療は、高度経済成長とともに発展してきた日本における超巨大産業であり、最終的な利益は外国の企業へ流れていきます。日本は国をあげて一致団結し、それに加担や協力をしている。そして、どんどん不健康になっていく。それが真実の姿だと思います。
 
医療の介入を必要とする重篤な疾患が存在するのは事実です。しかし、それはごくごく一部であり、あくまでも私の実感に過ぎませんが、現代人が悩み苦しむ疾患(慢性疾患、難治性疾患、精神疾患など全てを含む)の9割以上は、医療の介入や助けは不要であり、「知る」ことができれば、自分で自分の健康を守ることが可能だと確信をしています。
 
しかし、私ごときが声を上げたところで、耳を貸す人はほとんどいない。心ある医師が同じようなことを伝えても、耳を貸す人はごく少数なので、仕方がないことだと思いますが。歴史的な大転換期、いよいよ日本は滅亡に向けて本格的に歩みを急いでいるようです。それでも、あきらめずに、伝えるべき大切なことを伝え続けることが、自分の使命だと思っています。

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