「天に選ばれし、名水の地。山梨。」 その7 日本の悪い点

2018-05-06 | その他

 日本の悪い点の一つは、「一度決めると社会状況や事情が変化しても、計画を止めたり変更せずに突き進むこと」だと思っています。駄目だとわかったら最後までやりきるよりも、途中でもやめたほうが被害が少なくて済みます。
 リニアも計画当初は夢の超特急だったかもしれませんが、今では環境破壊や健康被害、万が一の時の安全面(人命にかかわる)での問題などの不利益(デメリット)が非常に大きいことが判明し、対してメリットは利権がある人だけで国民・県民にとっては非常に小さいわけですから、強行する理由が見当たりません。最早リニアは「時代遅れ」です。
 
 日本では、一部の人(利権をもっている人・組織や富裕層)だけに都合が良い政策がずっと続いています。これも悪い点で、格差の拡大や子どもの貧困問題を生む原因ではないでしょうか。
 
 また「実施する前に利益を誇大に宣伝し、できてみたら利益がほとんどないばかりか、逆に負担になる」のも住基ネットや箱物行政などでいつもの光景で、これも日本の悪い点です。リニアに関しても、山梨県が夢のようなメリットばかりを羅列し一切デメリットを載せない冊子を制作、しかも全小学校で配るという、とんでもないことを行い問題になっています。

 ただ、「何故このような不思議な政策が推し進められるのか」ということを突き詰めていくと、政治家・政党うんぬんではなく『「八方良し」を目指して』に書いた日本が置かれた状況に突き当たります。(続く)

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