氷点下の水行

2024-01-27 | ほさか式幸せ生活

今日、甲府の最低氣温ー3.5度の早朝、人生初の水行をしてきました。
長年応援をしているエース栗原君が、毎年水行をしている(今年で4回目)と知り、しかも開催しているご住職の時澤さんがなんと高校時代の先生、さらにご近所ということが分かり、秋の五十肩になる前から一緒にすることを約束していました。
私は冷え性で、通常であれば裸になるだけでも無理、一番やりたくない苦手なことです。ただでさえ手術後初の冬を迎え、右足に入っている34cmの金属プレートが冷えて、左肩は五十肩が悪化し続けている最中。条件的には厳しい時期ですが、自分のためにも家族のためにも寺子屋のためにも「だからこそやろう」と。


昨年は色々なことがあり、自分の未熟さや弱さを痛感していました。
家族や寺子屋、お付き合い・ご協力いただいている皆様のためにも自分が変わる必要がある、禊も必要と思い、厳しい行を自分に課すことにしました。

エース栗原君は、アジアチャンピオンになったこともあるトライアスロンの選手で山梨大使、寺子屋で体育の先生もしてくれています(元高校教師)。北杜市で氷点下の中、早朝新聞配達もしている彼でも、この水行は「これ以上、辛いことはない」という話を聞いていたので、やると決めたのですが、無事にやりとげられるか不安でした。

やってみて、すごい世界だと思いました。こういう行というのは欧米ではないでしょうね。ご住職は毎日朝夕2回、なさっているということで凄すぎます。
指先の感覚がなくなって、終わった後、栗原君は笑顔でしたが、私は歩くのもやっと、みたいな情けない状態で、まだまだ氣合いが足りませんでした。
骨折・手術後の激痛も拷問のようでしたが、私にとっては同じくらいきつかったです。左肩もちゃんとあげられない状態で不恰好ながらも、骨折の痛みに比べれば短時間なので、なんとか終えることができました。

家庭円満と、心血を注いできた寺子屋は子ども達・地域・日本のために絶対に必要だと考えているので、今の経済的な苦境を乗り越え、良くなって続けていければと思います。
「続けるから本物になる」「10年続けて本物」
なんとしても続けるという意志・決意を示すための行でもありました。

貴重な経験をさせていただいたお二人に感謝です。


令和5年の振り返り

2023-12-31 | ほさか式幸せ生活

もう大晦日。今年も信じられない速さで1年が終わります。
店のお客様、講演会にご参加いただいた皆様、お世話になり、お付き合いいただいた皆様、今年もありがとうございました!

5月下旬に右足5箇所の骨折→救急搬送入院手術退院松葉杖→松葉杖無し、となりましたが、今も34cmのプレートとボルト7本が入っており、まだ完治とはいかず全治1年以上となりそうです。その右足を庇っていたからだと思いますが、秋から左肩が五十肩になり、今も治らず、ということで足と肩のダブルパンチで體(体)は、人生で一番大変な1年になりました。たくさんの方々にご心配、お心遣いをいただき、大感謝です。
今年は、足が悪い最中に精神面でも母の突然死の時と同じくらいに追い込まれ、長期間ということもあって心が壊れかけました。心身共に非常に厳しく大変な1年でしたが、その分たくさんの学びがあり、また成長する機会をいただきました。

この10年間、日本の危機的な状況をなんとかしなければ、ということで社会的な活動を広く全速力でやってきたツケが一氣に押し寄せてきたようです。
店・美術館・講演・コラボ講演・勉強会主宰・評論活動(新聞・雑誌の連載・FB投稿)・地元での活動・寺子屋・夫・父と一人10役。もともと能力が高いわけでもなく要領が良い人間でも頭がきれる人間でも無いので無理があったのですが、子ども達が犠牲になり、日本が終わってしまうことはなんとしても避けなければいけませんから、「せめて自分だけはやろう」という想いで突っ走ってきました。

今までの人生でも、何度も辛いことを乗り越えてきたので、この年齢になり精神的にこんなに長期間キツイ思いをするとは思っていませんでしたが、それは、①自分の未熟さ、と②難しいことに挑戦しているから、だと思います。
全国的にも例がないであろう方法、内容で寺子屋を運営するのは、立ち上げる前に想像していた何倍も大変です。代表をしているので時間をすごく取られますし、経済的にもマイナスですが、素晴らしい講師の方々が協力してくださっていますし、縛りがキツイ学校でもない、何でも自由なフリースクールでもない、外国の思想を元にしたオルタナティブスクールでもない、「寺子屋」は日本にとって、子ども達にとって絶対に必要だと思うので続けています。
今は生徒を募集していますので、小中学生でご興味がある方はご連絡ください。

今の世は、正しいことをしたり、言ったりすると叩かれる、潰される、異端とされる社会です。感染対策だけではありません。医療や農業だけではなく、どの分野も専門家・プロの多くが洗脳されていて、しかし「専門家・プロ」ということで一般の人が信じてしまう、という構図で、学校教育も同じです。夫婦関係・家庭教育・保護者の考えも今の常識は昔と違っています。寺子屋をやってみて、改めて全分野、「昔に進もう」だと再認識しているところですが、間違った感染対策には反対する人も、夫婦や家庭のことになると「昔の常識は時代錯誤だ」と言う方も多いのではないでしょうか。このような社会、しかも資金など無い無い尽くしの中で、寺子屋を継続・運営していくのは非常に難しいことだと思いますが挑戦を続けています。
先日、寺子屋への寄付のお願いの投稿
http://www.hosaka-n.jp/art/7154.html
の後、有難いことにすぐに寄付をいただきました(寄付は常時募集しています)。本当に有難く、心より感謝しています。

日本全体が潰されれば家族も守れなくなるので、自分や家族のことを後回しにして社会的な活動をしてきましたが、まずはコラボ講演と評論活動をやめて8役に減らし、なるべく家族・自分のことを優先するように心掛けています。そして、以前から言っていた「どの分野も偽物だらけで本物はとても少ない」ということをある分野でも実感し、年末に大きな決断をし、実行に移しました。
自分が変わること、実践すること、今年の冒頭に掲げた「一灯照遇」=「日々の生き方・暮らし方」が何よりも大切なことだと考え、実践しています。

「明けない夜はない」「陰極まれば陽となす」、で来年は良い年になると信じています。
皆様も良いお年をお迎えください。

※前にも書いたように、忙しくて葉書を出せていませんが今年は喪中です。


「当たり前」は不幸の始まり。幸せに生きられるかどうか、は心の在り方による

2023-12-16 | ほさか式幸せ生活

ひすいこたろうさんとSHOGENさんの著書「今日、誰のために生きる?」が大ヒットしています。
SHOGENさんが滞在したアフリカの小さな村(ブンジュ村)は、かつての日本人の感性で生活が営まれ、ずっと幸せであり続ける村で、SHOGENさんが体験したこと、感じたことが書かれています。SHOGENさんから、ブンジュ村での出来事を聞いて話に釘付けになった、ひすいこたろうさんと本を出すことになったのです。

私も「昔に進もう」「日本の先人は凄い」ということを言い続けていますので、興味深く読ませていただきました。いくつか印象に残った点をご紹介します。

「人間が人間に戻るために、自然に触れて自然に還る」
スバリ「自然に還ろう」という講演会をしているくらいですから、完全に同意です。不自然なものが増えて、どんどん非人間的な方向へ誘導されていますので、逆方向へ進むことが大切だと思います。

「自分が深く満たされていたら人は争わない。あなたが幸せでご機嫌でいることが最高の社会貢献」
→「あなたがご機嫌でいることが大切」。これも10月の講演会「第2回自然に還ろう」で出た話です。争ったり、不機嫌でいることは周りにも影響を与えます。

「当たり前のように見える日常の小さな幸せにちゃんと氣づく。ここが幸せの起点。」
→「当たり前」は不幸の始まり。五体満足も当たり前ではありません。
私は骨折して、
・まったく動けない
・寝返りがうてない
・トイレにいけない
・歩けない
・お風呂に入れない
・運転できない
などの経験をしましたが、精神的に落ち込まなかったのは、
「生かされているだけで有難い・幸せ」という考えがあったからです。
骨折後に人から攻撃されたことのほうが、よっぽど辛かったです(笑)。

「当たり前に思っていたものが、実は一番の願いをはるかに超える巨大な幸せ。
幸せはなるものではなく、気付くもの。幸せの第一歩は、自分は幸せだったと知ること。
幸せになるには、「幸せを感じる心」を手に入れるしかない。」
→「幸せはなるものではなく、気付くもの。幸せの第一歩は、自分は幸せだったと知ること」「幸せになるには、「幸せを感じる心」を手に入れるしかない」
この2つも私が常々言っていることで最重要な真理ですね。
同じ状況でも「不幸だ」「駄目だ」と思う人と「幸せ」「問題ない」と思う人がいます。
すべてはどう受け止めるか=受け止め方です。
95%はうまくいっているのに、5%の問題点ばかり注目して、すべてが駄目のように考えたり。

95%うまくいっていることは当たり前ではないのですから、充分幸せだと思います。

幸せに生きられるかどうか、は外的要因・他人がどうこうではなく、その人自身の心の在り方による、ということです。逆に言えば、他人のせいにしているうちは駄目、だと考えています。

①人間として②日本に③五体満足で産まれた時点でもう、めちゃくちゃ幸せだと私は思います。
子どもが産まれる時に、「五体満足で生まれてくれればそれだけでいい」と言っていた親が、子どもが大きくなると、「うちの子はあれが駄目、これが駄目。将来が不安」と言い出します。

「問題は解決するために起きているのではなく、話し合うために起きている
問題は、君と僕の関係性をより深めるために起きてくれている。解決より尊重し合えることが本命。」
→今年は問題がたくさん起きましたが、レッテル張りをせず人を遠ざけずに直接の対話を続けられた人との関係性は深まりました。

「周りに合わせて自分の本音を隠して生きていると、次第に自分の本音がわからなくなる」
→これが現代日本人の病なのでしょう。私は周りに合わせないので、本音で生きています。

「歩くこと、掃除すること、洗濯すること、すべての行為と丁寧に向き合っていると、それは美しいアートになる。行為を楽しみ始める瞬間、行為は幸せの泉となり、人生は一変する」
→これも私が講演会で「偽物を使うと作業になり、本物を使うと楽しみに変わる」「本物との出逢いで人生が変わる」「本物は人を幸せにする」とお話していることと同意だと思いました。
魔法の箒を使っている方から、「①心まで清められる ②お掃除が楽しくなった ③場が浄化される」というご感想をいただきますが、まさに掃除=「魔法の箒を使う」という行為が上記の「幸せの泉」となり「人生は一変する」のです。

「楽しいことだけしていればいいわけでもない。やらなければいけないことを好きになる工夫も必要」
→これも寺子屋で言っていることで、「楽しいこと、やりたいことだけやればいい」という考えとは違います。
やる必要があることはやる。これには補足が必要でしょうが、対面で話さないと伝わりづらいでしょう。

この他にも、私がいつも言っている「日本語の素晴らしさ」についても色々と書かれています。日本語も世界に誇る「足元の宝」です。

日本人が日本の素晴らしさに氣付くこと、
素晴らしさは、新しいものではなく、ご先祖様や傳統の中にあること。それが私達の暮らしを良くしていくための鍵です。だから、私はそれを傳え続けているのです。

昔の日本人の精神を取り戻し、皆で助け合い、力を合わせて幸せに暮らしましょう。


 


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