デジタル機器=デジタル危機 「好き」と「依存・中毒」

2025-08-25 | 社会評論

例えば煙草。「何日か吸わなくても大丈夫」というのは中毒ではありませんが、「毎日吸わないと、頻繁に吸わないといられない」というのは中毒です。

子ども達が、「毎日ゲーム、ユーチューブ」となっているのは、「好き」「やりたい」のではなく、「依存・中毒」です。

今のデジタル機器は、「いかにして依存させるか、中毒にさせ、長時間使わせるか」ということを徹底的に研究して作られていますから、子どもは簡単に中毒になります。
ある方は、「「好き」と「快楽」は違う」と言われていました。快楽は、本当の「好き」「やりたい」ではない、ということです。「何でも、子どもやりたいように」ということで、スマホやゲームを長時間させるのは、子どもへの悪影響が甚大です。
まだスマホやゲームがなかった時代に、教育の大家(たいか)、森信三先生が
①幼児にはテレビには絶対に近づけない
②子どもは見るとしてもテレビ30分を厳守
③宿題がすむまでは絶対に見ない
④チャンネルは祖父母、父親の選択を第一に
⑤テレビは応接間か祖父母・親の部屋に
週に1日テレビ断食。五箇条を守れるかどうか、子の一生の運命の分かれ道
と、著書「家庭教育の心得21 母親のための人間学」に書かれています。
スマホやゲームが、テレビよりも悪影響が大きいのは言うまでもありません。

難しい話ではありません。
講演会「自然に還ろう」で中野裕司さんが仰ったように
「子どもに中毒になるようなものを与えてはいけない」のです。しかも、スマホ・ゲームは、煙草やアルコールよりも危険である、と。国が規制しないといけませんが、定番の「子どもの健康・命より大企業の利益優先」です。

子どもの時にデジタル、の問題・危機は、たくさんあります。
1つは、スマホ・ゲームをすると、アナログの遊びがつまらなくなる、ということです。デジタル機器は、①刺激が強く、②興奮作用がある、からで、「ドーパミン依存症」と呼ばれているそうです。
2つ目、座っているだけ、指を動かすだけで、とても面白い。楽をして、面白いことを経験してしまうと、体を動かし、汗を流し、ということを面倒くさがるようになります。
3つ目、ゲームという枠の中で遊ばされる。創造性は育ちませんし、最も大切な「体感」ができない。
4つ目、ゲームはフェイクの世界。子どもの頃からフェイクに嵌まってしまう。良いはずがありません。
5つ目、子どもは電磁波の影響を大人の5~10倍受ける。大人と子どもは違う。大人基準で考えてはいけません。
6つ目、デジタルでは、「感性」が育たない。これも、とても大きな問題です。
メガソーラーを見て、理屈抜きで、「有り得ない」「まずいよね」と思うか?
風邪予防のために、「常にマスクをしろ」「毒を体に入れろ」「人と離れろ、集まるな」って、おかしいよね、と思えるか?
子どもに40回も注射をさせる、どう考えてもおかしいよね、と思えるか?
幼児の時からスマホに子守りをさせる、小学校からタブレットは、良くない、まずいよね。
こういう当たり前の感覚が失われています。

感染対策と同じく、「皆がやっているから」という理由で、デジタル機器を与えてしまう。
善悪の判断をせず、できずに、周りに合わせてしまう。日本人が反省し、正す必要がある点です。

メガソーラー、デジタル化、接種、移民受け入れ、消費税増税、全部日本を壊すため、日本人を減らすため、搾取のため、に行われていると氣付けるかどうか?

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※この記事に、中野裕司さんからご意見をいただきましたので、ご紹介します。

脳科学の進歩により、中毒・依存のメカニズムが理解されている。
酒・煙草などの物質・物理化学的な中毒・依存も、ゲーム・スマホへの依存も同様のメカニズムだ。
否、デジタルデバイスは、視神経を通じ直接脳神経の変容を誘い、かつたやすく中毒に落ちるように知恵を絞ってソフト設計が行われているため、より中毒性の高いものとなっている。
より精製された麻薬と同様と考えられる。
このようなものを野放しにし、子供を依存症に追い込む社会は異常というしかないだろう。
便利に甘え、依存することを当たり前とする異常な社会に暮らしているという気づきが重要となった。
そして、便利な依存度の高い道具から、いかに子供たちを守るかが喫緊の課題となっているのです。
若齢者の飲酒を禁止したことと同様、否、それ以上の社会規制が必要だろう。
これらのデジタルデバイスは、金喰い虫であり、時間喰い虫。
子供たちの大切な時間、身心を動かし、感じ、経験を積み重ね、己を練ってゆくことに費やすべき時間を、バーチャルな世界に貪食されるに任せてしまっているのです。
さらには、昔は家族旅行など余暇時間に費やすことのできたお金が、デジタルデバイスを維持するために吸い上げられています。
家族・家庭希薄化され、大切な家という空間もまたバーチャル空間に貪食されているのです。
そして、地球温暖化などを叫びながら、デジタルデバイスを維持するための電力を得るために、太陽光・風力など再生エネルギーを作り出すのにやっきになっています。
また、AIの活用へと増加一方の情報を処理するため冷房による大量の熱を排泄する大規模データセンターの建築ラッシュとなっています。
デジタルデバイス中毒患者の増加による需要拡大に答えるためです。
デジタルデバイスを造るためのレアアースの生成にも膨大なエネルギーが使われています。
これらにより大規模な自然環境の破壊を行っているのです。
このような行為は、子々孫々に残すべき地球資源を先喰いする行為であり、負の遺産を残すことになってしまうのです。
目先さえ良ければ良い、便利、という餓鬼の世界としてしまったのです。
しかし、バーチャル空間に押し込められてしまったため、リアルな世界の大きく矛盾した現実を俯瞰する能力を失ってしまったようです。
餓鬼、魑魅魍魎となってしまった己の姿が見えないのです。
バーチャル空間という外部脳を肥大させ中毒・依存度を増すほど、現実・リアルな世界に根ざした己の脳は萎縮させてしまうようです。
デジタルデバイスへの依存を強めるほど、魑魅魍魎の世界を造りだし、末期的な世界へと進めてしまいます。






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