政治の話を日常的にしよう 意見の違いで人を遠ざけない

2025-07-23 | 社会評論

下記に武田様のFBの記事を紹介します。
大事な点を抜き出すと
すごい言い合いになって、でも終わると仲良くしてた
選挙の話がタブーになっていること自体がおかしい
安全に政治のことが話せる国に

日本の問題点。
政治=生活。政策に無関係でいられる人はいません。消費税が増税され、インボイスが始まり、私達の暮らしは苦しくなりました。だから政治は大事。それなのに政治の話が日常的にしづらいのは問題です。
しづらい理由は、自分と考えが違う意見の人、違う政党を支持する人を遠ざける人が多いからです。

海外のように、激論を交わしてもその後も関係性が変わらない、ということができない。
付き合いをやめてしまったり、嫌ったり、攻撃したり、レッテル貼りをしたり。人格まで否定したり、差別してしまう人が多い。一番ダメな分断です。これでは政治の話はできません(私は恐れず、していますが)。
差別は良くない、という内容の投稿に、「馬鹿ばっかり」という差別コメントを入れている人がいました。
私に対しても「歴史修正主義者」と書いてきた人もいます。典型的なレッテル貼りです。レッテル貼りは良くないです。
日本は、白か黒か、0か100か、という社会ではなかったのですが、この点でも欧米化してしまったのでしょう。

よ~くよ~く、長い時間をかけて、幅広く学ぶことが大事です。謙虚さ、相手への敬意を持つことも。
私は、36年間、一般的に「右」と言われる人の意見や評論、逆の「左」も両方学んできました。その結果、日本は海外では当たり前(真ん中)のことを言ったり、やったりすると「右翼」と言われる、左に偏った国だとわかりました。今から12年前(24年間勉強した頃)に、「全然わかっていなかった」と学べば学ぶほど勉強不足ということがわかるのですが、片側のことしか学んでいない人ほど、自説が絶対、となる傾向が強いようです。GHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)などの洗脳工作が原因です。「日本人は全国民が洗脳工作を受けた」という事実を自覚する必要がありますし、現代も洗脳情報だらけ(感染騒動時が典型的)ですから、常に「自分も洗脳されているかも、間違っているかもしれない」という可能性を意識し、学ぶことが大切だと思います。

「人は皆違う」のに、違いを容認・認めることができない。それこそが争いの元なのに、「戦争に反対」と言っている人がそういうことをやっているのです。「ジャッジするな」と言っている人からジャッジされること、「ありのままでいい」と言っている人からダメ出しされること、普段「意志を尊重する」と言っている人から尊重されないこと、もしばしばあります(笑)。まあ、人は誰しも完璧ではありませんが、そういう点で、私も含め現代日本人は未熟だと言えるでしょう。
(逆に、不変の真理や法・人の道、というものはあり、教育や躾においては、「ならぬものはならぬ」という厳しさが必要だと思いますが、「なんでもあり」になっていることが多く見受けられます。これは、子ども達や社会のためにならない、と考えています)

「他人の前に自分」
他人をどうこう言う、評価する前に、選挙結果に一喜一憂する前に、まずは自分から、だと思います。

武田信子様の記事

「オランダ在住の日本人の友達から、在外投票するから今度の選挙のこと教えてって来て、え?自分でネット検索すればいいのにって思った私は日本人思考だった。

彼女はオランダ的に普通にいろんな情報を集めてたんだ。日本にいる私から情報を得て議論するのがあたりまえだったんだ。
オランダにいたとき、オランダ人が2人以上集まると、レストランでもクリスマスパーティーでも、自分は何党を応援している、なぜならという政策議論が始まって、オープンに話して、ときにすごい言い合いになって、でも終わると仲良くしてた。
テレビの討論会では、その辺のおばさんがとうとうと意見を述べたててたし、そもそも中学校の社会科の授業で、子ども用マニフェストを比較して読んで、自分の支持政党を決めてグループディスカッションするということをやっていた。

日本では、たとえ家族でも誰に投票したか言わないことという謎ルールを教えられたけど、人に言わなかったら、考えを確認したり知らない情報を得たりできない。途中で考えを変えたっていいのにその機会が失われる。選挙の話がタブーになっていること自体がおかしい。
以前、デンマークの若者が考えた、政党の政策議論をするゲームみたいなワークを紹介したけれど、そういうのを普段からやっていないと、いざ選挙っていうときに自分がどこにいるのかさっぱりわからないまま、印象だけで選挙に行くことになる。
学生たちなんか、そのワークをちょっとやっただけで、自分は保守よりだと思ってたけど違ってたとか、高校の授業で共産党は赤で怖いから気をつけろと教わったとか、プーチンって座標のこんなところにいたんだとか、そもそも誰だ?とか、日本のどの党とアメリカのどの党の政策が近いかなんてわからないとか、大学は教育機関だから政治の話なんか授業で扱うのはいけないと思ってたとか、教育者である教授が政治について話をするなんて偏ってて非見識だとか、いろんなことを言っていて、でもこのワークみたいなこともっとやらなきゃダメだよねっていうのはみんな共通の感想だった。
そんな状態で18歳以降死ぬまで、政策の議論ができないままで投票するんだよね。
そもそも勉強不足でも顔が売れていれば立候補できる人気投票だし。
選挙が終わるときっとまたみんな日々の生活に戻ってしまうから、いや政治は生活だよ、日常だよ、クリスマスでもなんでも誰でも誰にでも話していい話題なんだよって書いておこうと思う。
安全に政治のことが話せる国に。」

戻る