父親

2025-06-13 | 社会評論

明後日は「父の日」ですね。
現代は「父親軽視」の風潮が強まっているように感じます。それは、子ども達のためにならないと思うのです。
が亡くなる前は看病をしていましたが、私も不仲な期間が長くありました。

ただ、感染騒動の最中は、父親・男性が、妻・女性・子ども達を守ろうとしないことに愕然としましたが、、、。

「時代錯誤」と言われたり、炎上、女性に嫌われるのを覚悟で、父親について書かれた本を紹介してみます。
もちろん、これらが絶対、というわけではなく、父の日を前に”父親”や子育てについて考える機会になれば、と思います。

また、講演会でも話していますが、パパ・ママではなく、お父さん、お母さん、と呼ぶことが大切、というか本来はそれが当たり前です。

まず、「武士の子育て」 石川真理子著 より。

「「父親を偉い」とする構図を作っていたのは、妻であり母である女性でした。女性あっての「父親の権威」だった。女性達が1歩も2歩も譲ったのは、そうしておくほうが結果的に家庭が安定することを経験的に理解していたから。
「父兄訓」には「父としてかくあるべし」ということが随所に出てきます。その在り方は、妻の協力なくしては、ほぼ実現不可能であるということを女性の読者に汲み取っていただければ幸いです」

「友達同士のような父と子が見られるのも気になる。父親としての大きさや権威は、父が子を育てるうえで非常に大切な要素であるということが、ほとんど理解されていないようです」

「苛立ちから夫をたしなめる気持は痛いほど理解できますが、子どもの前では、嘘でもいいから父親を立てておくほうが、その子のためになる」

15歳までは、父の意見を仰ぎ従い、異議のないようにする」

次に、「葉隠入門」 三島由紀夫著より。

「母親愚かにして、父子仲悪くなる事あり。母親は何のわけもなく子を愛し、父親意見すれば子の贔屓をし、子と一味するゆゑ、その子は父に不和になるなり。
現代でもまったく通用する事例が示されているのは興味が深い。今でも、母親はわけもなく子を愛し、子どもと一緒になって父親に対抗し、その子が父と不和になる例はいたるところで見られる。ことに現代、父親の権威の失墜にともなって、ますます母親っ子が増え、父親は疎外され、父親と息子との間における武士的な厳しい伝承の教育は、いまや伝承すべきものもないままに忘却されてしまい、子どもにとってすら、父親はただの月給を運ぶ機械にすぎなくなり、なんら精神的なつながりの持たれないものになってしまった」

「母親は子どもを溺愛し、父親が意見すると、子どもの贔屓をして、子どもと示し合わせたりするものだから、その子はさらに父親と仲が悪くなってしまう」


最後に、「家庭教育の心得21 母親のための人間学」 森 信三著より。

母親は御主人に朝の挨拶をはっきりする。御主人から呼ばれたら必ず「はい」と返事をする。
できないということは「我」が抜けていない何よりの証拠。子どもがいうことを聞かないのも当然。躾の問題は、これらができるかどうかが、その分かれ目」

「子どもに父親軽視を仕込んでおいて、子どもの人間教育なんて、まったく笑止千万。父親を立てよ」
「我が子が可愛いのでしたら、父親軽視の言葉や態度は絶対に根こそぎにしなくてはなりません」

「父親は子どもからはもちろん、妻にさえ、十分に理解してもらえない存在」


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ちなみに当店で父の日の贈り物に人氣なのは、
・国産いぐさのお昼寝マット
・扇子 (エコな暮らしには必需品)
・ハンチング帽
・マグカップ、ビアカップ、グラス
・1年中快適なスリッパ
・国産漆の箸
・感動するスプーン
などです。


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