世界最高の木酢液7 黒炭と白炭の違い

2020-03-22 | お勧め

 木酢液の販売を始め、お客様に説明をしていると、「白炭って何ですか?」というご質問を複数の方からいただきました。
 炭には2種類あります。黒炭と白炭です。
 原木(炭の原料となる木)を窯に入れて、火を焚いて窯の中の温度を上げて炭化させる」ところまでは同じですが、炭化がほぼ完了した段階で「酸素を遮断して消すのが黒炭」、逆に「酸素を送り込んで更に窯の温度を上げてガスを抜いて、灼熱状態で窯から炭を出すのが白炭」です(写真参照)。
 一般的にバーベキューなどで使われるのが黒炭ですが、炭化の温度は600~800℃位だそうです。黒炭の最高峰は茶道に使われる「お茶炭」で、他に『岩手切炭』などが高品質の黒炭だそうです。
炭師さんのお話では、ホームセンターなどで見かける外国産の炭は、炭化温度が低いものが多く、ガスが抜けきらずに残っているため、炎が上がって食材が表面だけ焦げてしまったり、ガスの匂いが食材についてしまったりするので、せっかくの食材本来の美味しさを損なってしまうそうで、「炎が上がるのは『炭』ではなく『薪』です。薪が炭として売られているのを見ると炭焼きとして心が痛みます」と仰ってました。

 これに対して白炭は、上記の通り炭化の最終段階で空氣を送り込み、さらに温度を上げます。それによりガスを抜きます。これこそが炭焼きの本来の目的です。ガスを抜ききったところで窯から出して、灰をかけて消火します。その時、炭の表面に灰がついて白く見えるので、白炭と言うそうです。このようにして不純物が取り除かれて炭素の純度が高くなり、ガスが出ない硬い炭になりますので、食材を焼いた時に素材の味を引き出すことができ、美味しく焼きあがります。

 お客様からご要望もありましたので、木酢液だけではなく白炭(炭火焼用、消臭・除湿用)も販売させていただくことにしました。この白炭も、元横綱の稀勢の里関が土俵入りする時の太刀(日本刀)を作る時にも使われた、木酢液同様世界最高品質の炭です。


※世界最高の白炭で焼いたお料理は、昭和町のぐらがらさん
https://www.guragala.com/
で味わうことができます。食材も安全なものにこだわっているお店で、私も定期的に伺っています。
(つづく)


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