新入荷情報 その2 (2017.6)

2017-06-30 | お勧め

 「奇跡のお茶・紅茶」

 私は全国の作り手の方を訪ね歩いていますが、ご縁があって先日は、なんと40年前!から無農薬無肥料で「奇跡のお茶」を栽培されている茶畑へ案内していただき、生の茶葉も食べてきました。

 一般的なお茶は、健康に良い成分もありますが農薬・化学肥料をかなり使うので、農家さんも散布作業で健康被害があるそうです。毎日飲むものですし、野菜と違い洗えませんので、知らないうちに体に蓄積されていくとのこと。大事なお客様や子ども達の命と健康を考えて、お茶作りをなさっています。

 不可能と思われていた無農薬無肥料「奇跡のりんご」で有名な木村秋則氏と同じようなご苦労をされたお話や取り組みに感動して、5月から当店で販売を始めました。

煎茶・焙じ茶・番茶・紅茶・抹茶・食べる緑茶、があり、美味しい上に無農薬と思えない程のお手頃価格で大好評です。限定品の手摘み煎茶は、贈答用にもお勧めです。
世界最高のMade in Japan=「本物」をお楽しみください。

 木村氏と高野誠鮮氏の共著「日本農業再生論」を拝読しましたが、お茶に限らず、命や環境を守る自然栽培が増えていくのは間違いないと思います。
あらゆる分野で常識と非常識が入れ替わっていき、「本物の時代」が到来するでしょう。


新入荷情報 その1 (2017.6)

2017-06-28 | お勧め

 5月6月は、休業日に近畿・中国・九州地方へ出張してきました。
お願いしてきた品々が続々と入荷していますので、順次ご紹介していきます。

 初回は長崎県の工房の太田さんの作品で、本日28日に届きました。
土物で良い味わいがあり、比較的軽いです。
飯碗・湯呑・マグカップ・フリーカップ酒器・皿各種・鉢・花器・香炉・抹茶碗などがございますので、ぜひご覧になってください。
写真には写っていませんが、四角いパスタ皿が多用途に使えて便利です。


6月21日のお話会も大好評でした

2017-06-27 | お客様の声

 6月21日に開催した「和火師・佐々木厳×写真家・砺波周平×店主・保坂のお話会」
5月10日の「線香花火の会」と同じく大好評でした。
私にとって、まさに「傳え手・繋ぎ手」の志事。

 私も初めて拝見する写真がありました。
お二人がなさってきたことが本当に素晴らしい。人間的にも素晴らしい。
敬意を表します。
大げさではなく、日本の宝「人財」だと思います。

 5月の線香花火のイベントでも思ったことですが、
「たかが線香花火、されど線香花火」

どの分野でもそうでしょうが、奥が深い。
完成品だけを見ても絶対にわからないことが山ほどあります。
和火と洋火の違い、そもそも火薬の原料はどういうものか、
ということもご存知ない方が多いと思いますが、
どれほどの労力や手間・時間をかけて、彼の線香花火が創られているか?
線香花火にかける佐々木さんの想い。
今市場に出回っている99%以上の外国製のものとはまったくの別物。
比較の対象にはなりません。

使っている素材の点数は少ないけれども、選択肢は無数にあり、
どういう紙を使うか、原料の配合比率など、
完成に至るパターンは無限と言ってもいいくらいです。

 このような線香花火を創っている職人が日本に山梨にいるのは、
私達の誇り
と言えます。

 参加されたお客様から
「佐々木さんの線香花火の値段は安いくらいですね」
ご意見をいただきましたが、ほんとにそう思います。
お話を聴かれた方は、
線香花火をする前の氣持ちや有難みがまるで違うと思います。

 ひっぱりだこの写真家なので当たり前ですが、砺波さんの写真もとてもいい
皆さんにご覧いただかないともったいないので、お二人のお話会、来年また企画します。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 最後にお寄せいただいたご感想を掲載しておきます。(許可をいただきました)
「保坂様 昨夜は大変有意義な時間でした。
あの一本の線香花火にあれだけの思いと労力と浪漫が込められているとは。
私も、ものづくりにのめり込んでいた時に同じ思いでしたので大変共感しました。
もっと大勢の人に聞いてもらったらとも思いました。
またこのような催しがあれば参加したいです。」


「F1の種」 山田正彦元農林水産大臣の記事より

2017-06-03 | その他(2021年6月19日以前)

 種のことは生命にかかわりますから、日本というより人類にとっての大問題。何党うんぬんではなく、超党派で取り組むべきことでしょう。
 F1の種のことを知らない人も多いというのは危機的な状況ではないでしょうか。重要でないことが垂れ流され(スピン報道)、とんでもないことが起きているのに大きく報道されない。だからこそ、それをお傳えしたいと、かつて講演会を企画したわけです。不妊も根本原因を知らなければ、適切な対処はできません。

 食も物も衣服もみな、昔はほぼ国内でまかなっていました。

今はあらゆる分野で多国籍企業の支配が進んでいます。
「回転ドア」が常態化している米国もそうですが、国家さえ駒として使われているのです。また、大企業の場合、日本の会社だと思っている企業も多くが外資系になってしまっています。(外国人持ち株比率の例、LINE93%・日産自動車69.6%・すかいらーく66.2%・ソニー56.8%・良品計画(無印良品)50.7%など。※会社四季報より)
このような状況は、日本からお金が流出する原因で経済的にも私達の暮らしに大きな影響があります。
私が「Made in Japan」「国内で循環させよう」としくこく言う理由のひとつです。

 母が亡くなって思ったことですが、最も大事なことは
「継承すること・繋いでいくこと」
だと考えています。

 子孫・植物の種、日本の自然・物造り・傳統・文化などが、ないがしろにされてきました。
受け継がれてきたものを私達の世代で途絶えさせていいのでしょうか。
未来の人達から恨まれないでしょうか。

 先日のパネルディスカッションでもお話しましたが、食だけではなく、衣服の国内自給率も危機的な状況です。
いつも言っているように
「日本は取り入れなくていいものを取り入れ、守るべきものを捨ててきた」
と思います。解決策は、逆のことをやれば良いだけです。

不必要な物(CMで必要だと思いこまされ)を買う⇔買わない
安全面で問題がある物(そういう物だらけです)を買う⇔安全な物を買う
化学物質を使ったものを買う⇔自然なものを買う
エコじゃない物を買う⇔エコなものを買う
外国製の物を買う⇔日本製を買う
偽物を買う⇔本物を買う

 一人一人=私やあなた、が生き方を考え、行動に移す時だと思います。
幸いにも私達は大きな力を持っています。
良くも悪くも世界はお金で動いていますので、皆がお金の使い方を変えれば、世界は変わります。
 企業は売れる物を作ります。買わなければ作るのをやめます。
「買物は投票」です。
 
 先日のパネルディスカッションでも暮らし方・考え方について話し合い、私は「氣付く人の割合が少ない、氣付いても実践する人の割合はもっと少ない」と言いました。それが世界が変わらない原因ですが、山梨トリビアの前田さんが、流石の一言を仰いました。
「オセロでひとつが黒から白に変われば、次々に黒が白に変わっていく」と。
 
完璧でなくていい。できることひとつから始めればいいのです。

 以下に、山田正彦元農林水産大臣のフェイスブックの記事を共有します。

『野菜の種は20年前までは、全て国産であったものが、今では90%が海外で生産され、F1の種に代わってしまいました。

F1の種子は自家採取できず、毎年種子を買わなければなりません。

トマトの種もかつてはどの町にもあった種もの屋さんから一粒2円ほどだったのが、今では一粒35円、メロンの種は45円です。

今日は飯能市にある、昔から日本各地で受け継がれてきた野菜の種を頑固に守っている「野口のタネ」を訪ねました。

野口勲さんから、自身が販売している伝統的な固定種とF1の種との違いを色々お聞きしたのです。

F1の種は雑種で、メンデルの法則で一代目はそれぞれの優性がでるので、たとえば京都の赤かぶと仏国の飼料用のかぶとでは成長の早い、大きい赤かぶができることに。

それには、数百万本に1本しかないとされている雄性不捻を見つけて、それを母として雄性不捻種を大量生産して、それを基に雑種を創ることになると。

確かにプロ農家にとって生産性が上がって経営上は有利ではあり、豆類、レタス等菊科のもの以外の野菜はF1の種子が主流になってしまった。

しかし、野口さんの話では、F1では味が昔からの固定種とは異なること、雄性不捻種を基に創るので人の精子が弱くなって不妊が増えている原因ではと。

それにしても、種子法が廃止されて、コメ、麦、大豆は国の管理がなくなり、民間に全て任せることになれば、コメも住友化学の「つくばSD」日本モンサントの「とねのめぐみ」等F1の種子に代わってしまうのでは。

さらに、政府は遺伝子組み換えのコメの種子WRKY45が作付の申請がなされれば、承認の用意をしている。』


添加物・ショートニング不使用のクッキー、販売開始

2017-06-02 | お勧め

 当店では、お子さんの健康を守るために安全で本物の素材を使ったビスケット(写真左側)とホットケーキミックス(写真右側)を以前から販売し、お子さんだけではなく、とても美味しいということで親御さんにも大好評をいただいていますが、新商品のクッキー(写真中央)も販売を始めました。
伊賀米の米粉を使い、手裏剣の形をしているため、忍者の絵のパッケージになっています。
甘すぎず、かと言って味が薄いわけでもなく、個人的にもかなり氣に入っています。

 安全かつ美味しいこちらの3点、まだの方はぜひ召し上がってみてください。


6月の企画

2017-06-02 | お勧め

 6月は3つ企画があります。
10日と21日夜の企画は、お申込みが必要です。

 10日の休業日に

「日本の匠と美ほさか35周年・「自在の竹」出版記念イベント」
https://www.facebook.com/events/258614027946358/?acontext=%7B%22action_history%22%3A%22[%7B%5C%22surface%5C%22%3A%5C%22page%5C%22%2C%5C%22mechanism%5C%22%3A%5C%22page_upcoming_events_card%5C%22%2C%5C%22extra_data%5C%22%3A[]%7D]%22%2C%22has_source%22%3Atrue%7D

 21~24日が
「第2回 佐々木厳・線香花火展」
http://www.hosaka-n.jp/scheduleofexhibitions/#article_3617

 上記展示会の初日21日の夜に
「和火師・佐々木厳x写真家・砺波周平x店主・保坂のお話会」
https://www.facebook.com/events/850934251739038/?acontext=%7B%22action_history%22%3A%22[%7B%5C%22surface%5C%22%3A%5C%22page%5C%22%2C%5C%22mechanism%5C%22%3A%5C%22page_upcoming_events_card%5C%22%2C%5C%22extra_data%5C%22%3A[]%7D]%22%2C%22has_source%22%3Atrue%7D

 5月は写真のサンダルなど各種新商品が入荷していますので、ご覧になってください。履物では超ロングセラーの杉や桐の下駄も大好評です。今後も器など入荷予定の品が色々ありますので、お楽しみに。


「きらめ樹」

2017-06-01 | その他(2021年6月19日以前)

 毎週火曜日に「得々三文会」という朝会が甲府で開催されています。
5月30日の『日本の森と世界の森はひとつながり 〜だれでもできる森の手入れ〜』
NPO法人森の蘇り会員・板谷志乃さんの発表を伺ってきました。
とても素晴らしいお話で、同意する点が多くありました。

「日本の土地はとても豊か」
私の志事で言えば、日本の自然素材は外国に比べ素材自体の質が良い、ということが挙げられます。
例、いぐさ(ラグや置き畳など)・山葡萄(バッグなど)・漆・つげ(ブラシ)等
→ 世界最高の自然環境=日本の宝、なのにそれを破壊し続けている。
原発・メガソーラー・リニアはその典型。

「少しでも無駄にしない」
→ 日本人が昔からもっている精神です。捕鯨もそうでした。

「本当の幸せは、効率・経済性・スピードでは得られない」
→ 精神的なことがとても大切だと思います。

 板谷さんは、私の考えや志事と同じことをなさっている=「同志」だと思いました。

 今、日本で起きている問題の根本は業界が違えど同じ構図です。
大企業の多くは、安全や環境より利益や効率を優先。買い手も低価格の物を求める人が多いために、世界の森を破壊し、日本の森も守れず、自分の体も壊す。林業従事者も減る=日本人の職が失われた
とても高い買物です。

 うちの店では、家具から下駄まで木工品も多種ありますが、健康や安全・環境を重視していますし、すべて国産材で色々な種類の木で遊べる積み木もあります。これらは板谷さんの活動と同じことです。

 日本は森林大国で、間伐をしたほうが良い木がたくさんあるのに、わざわざ外国から輸入し、合板にして室内の空氣を汚し、シックハウス・化学物質過敏症などの原因を自ら作っている不思議な国です。

 その解決策として、「きらめ樹」という活動をなさっています。
https://mori-no-yomigaeri.jimdo.com/

 私も完璧ではないように(約11年前築の竹の美術館は山梨県産の無垢材で壁紙なども化学的なものは使っていませんが、約21年前築の甲府の店の素材は理想には遠いです)、板谷さんもこれらのことを知らなかった時に、大手ハウスメーカーの室内環境が良くない家を買ってしまったそうですが、完璧でなくても「できるところからやる」ことが大切だと思います。

「知らないのは罪、知ろうとしないのはもっと深い罪」
「知ったのに傳えないのも罪」
と仰っている方もいますが

「知は力なり」
これは間違いないと思います。知らなければ、行動に移せませんから。

 私が言い続けている解決策は、「本物を循環させること」です。
もう、安物買いはやめましょう。
日本からお金が大量に漏れているのが地域から活力がなくなり、私達の生活が厳しかったり、精神や時間的余裕がない根本原因です。多くの人が自分や地域・日本の首を絞めるようなお金の使い方をしているのです。
フードマイレージという言葉がありますが、国内で作れるものはできるだけ国内でまかなったほうが良いと思います。海外に移転した仕事が日本に戻ってくれば、志事が継承でき、かつ地域や日本が元氣になっていきます。

『バケツの穴を塞ぐのが最重要』です。
循環させて、分かち合い、共生していく。そんな社会を目指しています。

日本や世界の森が甦るといいですね。

「次世代・子ども達に繋いでいくこと」
それが私達の世代の責任ではないでしょうか。

同志のお話を伺うことができ、とても良い朝でした。
感謝です。ありがとうございました。

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