なぜ本を書いたのか?2 現時点での遺言

2018-04-02 | その他

 理由の2つ目は、現時点での遺言ということです。120歳まで生きるつもりでいますが、人はいつ人生が終わるかわかりません。母は、一昨年の夏、亡くなる前日まで持病も前兆もなかったにもかかわらず、73歳で突然亡くなりました。もし、それがわかっていれば、前日までに傳えておきたいことや言っておきたいことがあったはずです。私は、生きているうちにどうしてもこの本だけは出しておきたかったのです。

 私の祖父・保坂耕人は、歌人で2003年に亡くなりましたが、作品(短歌)を残しました。生前に5冊の歌集を出し、2015年には生前最後の歌集の後に創作した短歌も含めた全歌集を出版しました。
父・保坂紀夫は、竹の造形作家として数々の作品と作品集2冊を残しました。
本人は現世から旅立っても、作品が残れば子孫や後世に生きた証や表現・メッセージを残すことができます。
 私は作品は創っていませんが、日本中や後世に傳えたいことはたくさんありますので、今回の本が、私がいなくなっても傳え続けてくれたら、という願いをこめて書きました。

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